《中国佛教典籍选刊　宗镜录校注　全十册》

　《宗镜录》,五代永明寺僧延寿(904-975)集,一百卷,成书背景为“智觉(即延寿)以一代时教流传此土不见大全,而天台、贤首、慈恩性相三宗又互相矛盾,乃为重阁,馆三宗知法比丘更相设难,至波险处,以心宗旨要折中之。因集方等秘经六十部,西天、此土圣贤之语三百家,以佐三宗之义,为一百卷,号《宗镜録》”。
　全书总分为三章,卷一至卷六一为“标宗章”,卷六二至卷九三为“问答章”,卷九四至卷一百为“引证章”。标宗章“立正宗明为归趣”,问答章“申问答用去疑情”,引证章“引真诠成其圆信”。
　本次整理,以《高丽藏》本为底本,通校以《嘉兴藏》本,参校以《永乐北藏》本、《清藏》本,《大正藏》本、《金藏》本校勘记酌情吸收。

　『宗鏡録』は、五代永明寺の僧・延寿(904-975)によって編纂された全100巻の書物です。成立の背景は、「智覚(延寿のこと)は、この地において一代の教えが大全として伝わっておらず、天台、賢首、慈恩の性相三宗が互いに矛盾していたため、重閣を設け、三宗の法を知る比丘たちが議論し、波乱の場所において心の宗旨を折中しようとしました。そのため、方等の秘経60部、西天およびこの地の聖賢の語録300家を集めて、三宗の義を助けるために全100巻にまとめ、『宗鏡録』と名づけました。
　全書は三章に分かれています。巻一から巻六十一までは「標宗章」で、巻六十二から巻九十三までは「問答章」、巻九十四から巻百までは「引証章」となっています。標宗章は「立正宗明為帰趣」、問答章は「申問答用去疑情」、引証章は「引真诠成其円信」とされています。
　今回の整理では、『高麗蔵』本を底本とし、『嘉興蔵』本を通校し、『永楽北蔵』本、『清蔵』本、『大正蔵』本、『金蔵』本の校勘記を参照して整理しています。