《隆��沙塘北塬遗址考古发掘报告　全五册》

　沙塘北塬遗址位于宁夏南部六盘山西麓的隆��县沙塘镇街道村北塬地上,地处渝河北侧二级阶地上,面积约6万平方米。渝河流域有丰富的新石器时代遗址,北塬遗址是该流域较重要的一处新石器时代遗址。2013、2015、2016年,宁夏文物考古研究所对该遗址进行了主动性的考古发掘,发掘面积近2400平方米,出土了丰富的龙山时代晚期遗存。发掘清理遗迹有房址、灰坑、墓葬、陶窑、灰沟等,出土遗物有陶器、石器、骨器、玉器等,为研究宁夏南部地区龙山时代晚期遗存的面貌提供了丰富新资料。本报告全面系统地介绍了沙塘北塬遗址历年考古发掘资料,包括遗址所在区域的概况及发掘概况、地层堆积、房址、灰坑、墓葬等遗迹。将所有出土遗物都归到各自出土单位内进行详细介绍,并对每个遗迹单位的陶器标本进行了详细的统计,为研究者提供客观、详实的资料。本报告的出版将对研究宁夏南部地区龙山时代晚期遗存的性质、源流、与周邻地区考古学文化的关系以及建立宁夏地区新石器时代考古学文化的时空框架具有重要意义。

　沙塘北塬遺跡は、寧夏南部六盤山の西麓に位置する隆徳県沙塘鎮街道村の北塬地にあり、渝河の北側にある二級河岸段丘上に広がっています。遺跡の面積は約6万平方メートルに及びます。渝河流域は新石器時代の遺跡が豊富に分布しており、この北塬遺跡はその中でも重要な新石器時代の遺跡の一つです。
　2013年、2015年、2016年に、寧夏文物考古研究所がこの遺跡に対し計画的な考古発掘を行い、約2400平方メートルの発掘が実施されました。この発掘により、龍山時代後期の豊富な遺存が明らかになりました。発掘された遺構には、住居跡、灰坑、墓葬、陶窯、灰溝などがあり、出土品としては陶器、石器、骨器、玉器などが含まれています。これらの成果は、寧夏南部地域における龍山時代後期の遺存の様相を解明するための貴重な新資料を提供しています。
　本書では、沙塘北塬遺跡の長年にわたる考古発掘成果を包括的かつ体系的に紹介しています。遺跡の所在地や発掘概要、地層の堆積状況、住居跡、灰坑、墓葬などの遺構について詳細に記録しています。また、すべての出土品をそれぞれの出土地ごとに分類し、詳しく解説しています。特に、各遺構単位から出土した陶器標本の詳細な統計分析が行われており、研究者にとって客観的で信頼性の高い資料を提供しています。
　本書の刊行は、寧夏南部地域における龍山時代後期の遺存の性質や起源、周辺地域の考古学文化との関係を研究する上で重要な意義を持つものです。また、寧夏地域の新石器時代考古学文化の時空的枠組みを構築するための重要な参考資料となるでしょう。