<内容>
　本報告書は、「沖縄県宮古島における先史時代の生計活動」(文部省科研費補助金　基礎研究(B)(2))の一環として実施された予備調査から第5次調査までの発掘調査報告書である。新石器時代後期の以降からは、集石遺構、竪穴遺構、土坑、貝溜まり遺構をもち、サンゴ石灰岩と泥岩のほかは石材を産出しない宮古島にあって、その石材を用いて調理をし、シャコガイなどの有用貝のあらゆる部位を利用して道具を製作した生活形態が明らかになるなど、隣接する浦底遺跡との深い関わりがあるとわかった。
<目次>
はじめに
調査の目的
調査に至る経緯　　　　　　　　　　　　　　　　
第1章　遺跡の位置と宮古島の先史時代遺跡　　　
　第1節　位置と環境　　　　
　第2節　宮古島の先史時代遺跡研究史　　　
　第3節　宮古島の先史時代遺跡　　
第2章　発掘調査の経過　　　
　第1節　調査区の設定　　　　　　　　　
　第2節　調査の経過　　
第3章　発掘成果
　第1節　基本層序　　
　第2節　検出遺構
　第3節　出土遺物　　　　　
第4章　考察　　　　
　第1節　検出遺構　　　
　第2節　集石遺構
　第3節　貝溜まり遺構　　　
　第4節　出土遺物　　　　　
　第5節　出土土器　　　　　　
第5章　まとめ