<内容紹介>
本書では古代末から戦国時代にいたる墳墓の成立と展開、さらに中世に顕著となる火葬の受容を考古学の視点から歴史通観的に描く。限られた人しか墓を作れなかった時代から多数の人々が墓を築くようになる時代へと、歴史の動きと墓の受容者層の変化を考古学的に明らかにした。
<目次>
　　第1部　中世墓の成立と変遷
第1章　古代墳墓の展開
第2章　墳墓の供献形態
第3章　鎌倉時代の墳墓と地域
第4章　南北朝時代の墳墓
第5章　戦国時代の墳墓
　　第2部　火葬の受容と展開
第1章　古代火葬墓の出現とその背景
第2章　中世初期における火葬の受容
第3章　火葬墓の展開
第4章　火葬の諸相
　第1節　堂内納骨について
　第2節　二次葬としての火葬
　第3節　火葬土坑の検討
終　章　総括と今後の課題