第1章 理化学的な時間情報と年代測定　炭素年代と考古学　
l AMS年代測定の方法 (吉田邦夫)
2 AMS年代測定の諸問題 (吉田邦夫)
第2章 考古学と古病理学　人体形成の時間性と古病理
1 古病理学的にみた縄文人 (谷畑美帆)
2 古病理学的所見からみた縄文後期における埋葬の一様相　福岡県山鹿貝塚出土人骨を中心として　(谷畑美帆)
第3章 動物遺存体と時間情報―資源利用の季節性と物質変容―
1 持ち運ばれた海の資源―印痛沼南岸地域における馘水産貝塚の出現背景― (阿部芳郎)
2 貝類の流通から見た縄文時代の社会関係―オキアサリの成長線分析の試み― (樋泉岳二)
3 縄文時代遺跡における焼骨生成の実験考古学的研究 (阿部芳郎)
第IV章 行為の時間情報一遺跡形成における時間性と単位性一
1 移動生活に組み込まれた石材交換―「砂川類型JIこ見る旧石器時代の移動システムー(栗島義明)
2 縄文後期の集落と土器塚―「遠部台型土器塚Jの形成と加曽利B式期の地域社会― (阿部芳郎)
3 縄文時代遺跡における活動痕跡の復元と時間情報―土器型式の制定にみる層位認識と還跡形成に関わる問題―(阿部芳郎)