<内容紹介>
　国士舘大学で2010年5月に開催された日本考古学協会総会テーマ会場でおこなわれた研究発表「古代東国の地域間交流　寺院・官衙・瓦の伝播と交流」をもとに、新稿への改稿も含め全面的な加筆改訂を加え、さらに新たに3名の論文を加えて刊行。
　2009年6月に当社より刊行の『古代社会と地域間交流　土師器からみた関東と東北の様相』とともに、本書の刊行が古代東国の地域史研究が大きく進展する契機となることを願っています。
<目次>
本巻の趣旨
河野一也　古代東国出土瓦からみた古代国家の完成 寺院・官衙・瓦の伝播と交流
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出浦　崇 上野国からみた陸奥国 上植木廃寺出土軒先瓦との対比から
藤木　海　瓦からみた陸奥南部の寺院造営と坂東 山王廃寺系軒先瓦の文様と技術系譜
昼間孝志　鋸歯紋縁複弁軒丸瓦の伝播 北関東と南東北にみる類似した動態
眞保昌弘　陸奥国南部を中心とした川原寺系鐙瓦の展開とその意義 77
大橋泰夫　坂東における瓦葺きの意味 クラからみた対東北政策
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川口武彦　常陸国の多賀城様式瓦からみた陸奥国との交流 那賀郡衙正倉院・正倉別院出土瓦を中心として
伊藤博幸　鎮守府胆沢城 ヒト・モノの交流の舞台
佐川正敏　寺院と瓦生産からみた律令国家形成期の陸奥国
三舟隆之　古代東北地方への仏教伝播 『日本霊異記』下巻第4縁を中心に
樋口知志　律令国家形成期における陸奥国と関東との地域間交流 寺院・官衙の瓦に関する考古学の研究結果を手がかりに
総　括
眞保昌弘　関東東北地方の瓦からみた地域間交流から