※刊行会での直接の販売はなく、六一書房のみでの販売となります。
【正誤表】(2023/3/31掲載)
6ページ目　例言第6項　二宮修二→二宮修治
【主な内容】
縄文時代早期。三戸遺跡は三戸式土器の標準遺跡。1927年に赤星直忠博士により三戸遺跡が発見され、採集した土器を三戸式と命名。本格的な発掘調査は、岡本勇先生によって1966・67年に実施。半世紀以上が経過したが、未刊のままであった報告書を刊行。発掘調査報告書が刊行されることによって、三戸式土器について研究者間での理解が深まるとともに、三戸式土器のみならず沈線文土器群の成立から終焉までの過程とその全体像がより明らかになることが期待される。
本書のおおきな特長は次の点にある。標準資料としての三戸遺跡の三戸式土器の内容を明らかにするために多くの図版、写真を掲載していること、三戸式土器研究の基本文献として赤星先生の論文「相模三戸遺跡」と「古式土器の一形式としての三戸式土器に就いて」、　岡本先生の論文「三浦市三戸遺跡の調査」を収録していることである。なお、全体の構成及び内容は別掲の目次を参照していただきたい。

【刊行にあたって】※本書の「刊行にあたって」より
最後の仕事と言っておられた三戸遺跡の発掘調査報告書の作成を岡本勇先生から委ねられ、出土資料を託されたのは1997年の春であった。岡本先生は、その年の11月16日に逝去された。速やかに調査報告書を完成させなければならなかったが、作業は遅々として捗らず、資料を託されてから四半世紀、発掘調査から半世紀以上が過ぎてしまった。ここまで多くの時間を要したことを関係する機関や研究者各位に、まずお詫びしなければならない。
調査報告書作成の作業を一緒に進めてくださったのは、高橋雄三氏、武井則道氏、水村孝行氏である。各氏の協力と激励のお陰で、ここまでたどり着くこができた。心より感謝を申し上げる。岡本先生は、折あるごとに「考古学の目的は、人間の歴史を叙述することにある」と言っておられた。残念ながらこの調査報告書はその域に及んでいない。しかし、発掘調査の報告ができたことで、責任の一端は果たせたのではないかと思っている。

六一書房の通信販売を初めてご利用の方は「ご利用方法について」のページをご覧ください。
通信販売の方法をご案内しております。

【主な目次】
�機〇宛涌篝廚猟敢困里△罎�
�供＾篝廚琉銘屬斑老�
�掘“�掘調査の目的と調査方法
　　　1　発掘調査の目的
　　　2　発掘調査の経過
　　　3　遺跡の概要
�検―佚攬篳�
　　第1節　石　　器　　　
　　　1　発掘調査出土石器
　　　2　表面採集の石器
　　　3　旧石器時代の石器
　　　4　まとめ
　第2節　土　　器　
　　　1　沈線文土器
　　　2　条痕文土器
　　　3　無文(擦痕文)土器
　　　4　刺突文土器
　　　5　貝殻文土器
　　　6　押型文土器
　　　7　三戸式以外の土器
　　　8　まとめ
�后＿�本勇の三戸式土器研究
主要参考文献
附　　編
岡本　勇 「三浦市三戸遺跡の調査」
赤星直忠「相模三戸遺跡」
赤星直忠「古式土器の一形式としての三戸式土器に就いて」
参考図版:赤星直忠採集の三戸式土器 (横須賀市自然・人文博物館蔵)
写真図版