第1部　考古学研究
山極海嗣:起源探索ではない視点から見た琉球列島の人類史研究のポテンシャル　南琉球先史時代の特異な文化形成に関する新たな比較地域文化研究の可能性
無津呂健太郎:弥生時代中期から後期における集落動態　北部九州を対象とした一考察
久永雅宏:滑石製腕輪形石製品の製作技術にかんする一考察「特異な彫刻文のある」腕輪形石製品を対象に
石木秀啓:牛頸窯跡群の工人集落　生産関連の遺構と遺物
瀬戸哲也:琉球列島における貿易陶磁器出土量の実態
横手伸太郎:琉球列島の上のグスク・城郭遺跡について
主税英徳:「高麗陶器」という名称をめぐって　全面施釉普及時期に関する予察
出合宏光:熊木県における15〜16世紀の土器
山本正昭:明代の千戸所城に見る平面プランの形態的特徴　福建省内沿岸部の事例から
田尻義了:大学出土の病院食器について　近現代考古学への試行
第2部　考古学と文化財行政
大坪 剛 :福岡県遠賀郡水巻町の文化財行政の総括と今後の行方
進村真之:歴史系博物館における「触れる展示」の試行
早田 晴樹:鷹島海底遺跡・国史跡「鷹島神崎遺跡」の調査と保存活用
宮崎俊輔:熊本県天草市の中世基礎資料　棚底城跡・小宮地城跡・浜崎遺跡出土遺物
秋元めい:文化財担当者として現在の職務と今後の課題　熊本県球磨郡あさぎり町に勤めて感じたこと
島袋未樹:喜界町における考古学が果たしうる役割
南 勇輔:与論城跡を取り巻く環境と今後の課題
崎原恒寿:考古学手法による地方文化財行政での役割　大学で学んだことを活かして
宮城伸一:平敷屋製糖工場跡　その価値と保存修理事業について
比嘉清和:米軍基地内における埋蔵文化財保護行政　沖縄市の事例を中心に
吉田健太:文化財を守るために文化財を壊す　那覇市壼屋古窯群(新垣家住宅)の事例
江上輝:文化財保護行政に携わって見えてきた視点
保久盛陽:沖縄陸軍病院南風原壕の保存・活用の歩みとその課題
山里昌次:島添大里城跡の国史跡指定がもたらしたもの
眞志喜陽子:糸数城跡の保存修理事業について　計画策定と今後の展望
久貝弥嗣:宮古島市内における戦争遺跡への調査・利用への取り組み