※関西大学考古学研究室開設70周年記念の論集です

井上主税　序文
山口卓也　旧石器時代遺跡石器分布の潜在構造　兵庫県丹波篠山市板井寺ヶ谷遺跡下位文化層の初歩的分析
山下大輔　南九州における押型文土器の地域性　白ヶ野下層式の提唱とその意義
濱田竜彦　鳥取市桂見遺跡出土の縄文時代編組製品　ネット状の編組製品について
入江文敏　極東地域における卜骨　若狭・越出土卜骨の系譜と卜骨終焉期の予察を踏まえて
宇野愼敏　周防灘沿岸の古墳にみる4・5世紀の変化と画期とその背景
土生田純之　磐田原台地の古墳
北山峰生　古墳時代前期の石棺需給システム
合田茂伸・合田幸美　固定されたダイドコロ　西宮市高畑町遺跡の調査から
米川仁一　古墳時代前期の王宮について
樋上昇　「儀仗の系譜」再論　御所市鴨都波1号墳出土「鑓鞘装具」との関連性をめぐって
上林史郎　盤龍鏡の副葬が意味するもの
徳田誠志　浜松市美術館所蔵「伝大和国」出土三角縁神獣鏡の再発見とその意義
鐘方正樹　蓋形埴輪立飾りの変容
山田隆一　中河内における古墳時代前期の製塩土器
藤田和尊　中期畿内正拳の九州地方管理・経営戦略
田中晋作　古墳時代中期における畿内政権の構造変化　軍事エリートから軍事構成員へ
伊藤雅文　北陸における初期群集墳の一検討
十河良和　大仙陵古墳・上石津ミサンザイ古墳の墳丘　新たな測量図による観察
泉森皎　古墳の築造から見た古道の歴史　丹比道・横大路と難波大道のもつ意味
藤井陽輔　倭国における打延式頬当の消長　盾塚古墳出土頬当の再検討
深谷 淳　断夫山古墳築造の背景
西森忠幸　近畿地方における後期大型墳の再検討　円墳時代の創出
丹野拓　6世紀中頃の岩橋千塚古墳群　群集墳最膵期の紀国造体制
太田宏明　西日本における横穴式石室構築技術の地域性について
右島和夫　巨石巨室横穴式石室の成立から見た畿内と東国　五条野丸山古墳と八幡観音塚古墳をめぐって
尼子奈美枝　播磨における古墳時代後期の階層性　馬具保有形態の類型と石室規模の相関関係から
大谷宏治　小型矩形立聞環状鏡板付轡について
河上邦彦　飛鳥の帰化人の遺跡と古墳
石野博信　終末期古墳にあらわれた佛教的様相
辰巳俊輔　律令国家の陵　中尾山古墳の復元とその意義
西光慎治　古墳時代終末期の「岩屋山式」横穴式石室の規格構造について
小栗明彦　古代日本銅鋺分類の課題
近藤康司　大和の行基建立寺院の考占学的検討
猪熊兼勝　高坏　平安時代を中心として
菅谷文則　空海請来白螺具雑考
森岡秀人　日宋貿易の中国製黄緑釉褐彩花文陶器盤の一例とその周辺
中森祥　山陰地方における古代末〜中世前期の墓　土葬墓出土の遺物を中心にして
海邊博史　石工念心と芸予地域の中世石造物
永井正浩　堺環濠都市遺跡における16世紀前半の一括資料　天文元年被災資料の設定
尾谷雅比古　近代宮崎県における古墳保存と祖先崇拝　持田古墳群の盗掘事件を例に
竹村忠洋　兵庫県芦屋市呉川遺跡出土のプラスチック製品　日本における20世紀前半のプラスチック製品の様相
伊藤健司　保存処理前遺物の保管管理とその扱い　出土時から保存処理前の遺物を中心として
井藤徹　移築民家の展示
西本安秀　文化財保護啓発に関わる一つの試み　ペーパークラフトのすすめ
井上主税　倭系遺物からみた新羅の中央と地方　倭系遺物を副葬する古墳被葬者像について
藤原学・中野咲・青木美香　大韓民国全羅南道長興郡韓国重要文化財(製瓦匠)韓亨俊瓦窯の調査とその評価
佐々木尭　中国の一輪車
汪勃　『作庭記』にみられる中国古代造園の技法
周吟　中国隋唐時代における石葬具に関する諸問題
上杉彰紀　南アジア二つの文明社会　インダス文明とガンガー文明の比較研究試論
中西裕見子　考古学的遺跡のマネージメントにみるユネスコ世界遺産の動向による影響
関西大学文学部考古学研究室小史(続)