【内容】※発行元HPより
　武者塚古墳は、土浦市上坂田にある7世紀に造られた古墳です。昭和58(1983)年に行われた発掘調査では、銀製の帯状金具をはじめ豪華な副葬品や、古代人特有の髪型である「美豆良(みずら)」に結われた頭髪が発見されました。これらの出土資料はこの度、国から重要文化財の指定を受けました。また、調査された石室も現地に保存されています。この展覧会では、重要な地域の文化遺産である武者塚古墳について、改めて学術的な検討を加えてこれを広く紹介します。それとともに、7世紀という時代の転換点に営まれた武者塚古墳の出土資料から、古代地域社会の姿について探ってゆきます。
【目次】
1.武者塚古墳のすべて
　1.武者塚古墳の調査
　2. 武者塚古墳出土品
2.霞ヶ浦の諸王
　1.行方市成田古墳群第3号墳
　2.鉾田市梶山古墳
　3.かすみがうら市風返稲荷山古墳
3.大和と武者塚
　1.上宮王家と武者塚
　2.仏具の請来
4.紫峰を望む王の系譜
　1.坂田塙台古填梓と武者塚古墳群
　2.常名台遺跡群
　3.寺家ノ後古墳群
　4.石倉山古墳群
　5.東台古墳群
　6.根鹿北遺跡
　7.向原古墳群
　8.寿行地古墳
　9.戸崎中山遺跡
　10.中台古墳群と平沢古墳群
5.特別寄稿
　横須賀倫達「武者塚古墳出土品の語るもの」
　奥田尚「武者塚古墳の石室の石材」
　滝沢誠「桜川流域の古墳と武者塚古墳」
　澤田むつ代「武者塚古墳出土の遺体の埋葬仕様と経錦について」
　三田覚之「武者塚古墳出土の銀帯状金具と宝珠形中心飾の源流」