※第64回の資料集ですが、背表紙のみ第65回と印刷されています
今回の研究集会では、阪神淡路大震災、東日本大震災を経た今、発掘調査現場に残された災害痕跡について、列島各地の事例を中心に改めて確認し、調査担当者にとって現場で必要となる視点や意識について検討しています(本誌「開催にあたって」より一部抜粋)。
〈目 次〉
発表要旨
辻 康男　大阪湾岸の考古遺跡でみられる地震痕跡
吉田秀享　縄文時代前期段ノ原B遺助V)地震痕跡
趙 哲済　堆積層の認識と記載　洪水の把握に向けて
藤木 聡　8〜9世紀の宮ノ東遺跡における大規模地崩れと復旧
徳江秀夫　古墳時代の火山災害と地域社会　群馬県渋川市金井束裏遺跡の調査
枽畑光博　火山災害と復旧　桜島火山と霧島人山の事例
藤村 翔　富士山の噴人と人々の対応　古代を中心に
千種　浩　旧神戸外国人居留地遺跡における津波痕跡の確認
斎野裕彦　仙台平野の遺跡における津波痕跡の確認
古川 匠　津波被害と集落動態　福島県浜通り地区の復興調査から
誌上参加
岡田憲―　奈良盆地南西部における縄文・弥生時代の自然災害　御所市中西遺跡・秋津遺跡を中心に
事務局　埋蔵文化財研究集会の歩み