日本学術振興会の出版助成を利用したいのですが相談できますか
ご相談ください。
申請するのは出版社ではなく著者ですのでその点ご注意ください。出版社は見積書や販売予測など申請に必要な資料の一部を作成します。
採択率は例年申請の40%程度と高い数字ですが、申請は簡単ではありませんので事前に昨年度の要項などを読んでスケジュールや申請方法を予習しておくことをお勧めします。
なお、大事な点として下記があります。
・申請時に原稿が完成している必要があります
・博士論文は申請の対象になりません
博士論文は大学のリポジトリに無料公開することが前提となっているからです。ただし、大きく加筆修正され、元の論文とは異なると判断された場合は審査の対象となるそうです。
・著者が受け取れる冊数は最大で30冊です
制度の考え方として、内容の専門性が高いため、一定の読者数はいるものの制作経費をすべて賄える冊数の販売は難しく、出版企画の成立が難しい場合にその差額を助成して、有益な研究成果を図書の形にして皆に広め、後世に残しましょう
(というものだと弊社では理解しています)
助成額は計算式が決まっており、印刷・製本費用(直接製作費)のうちの70%程度です。ここには編集・校正費やカバーデザイン費用は含まれていません。残りの経費は出版社が完成した図書の販売で捻出することになります。
そのため、ご自身の研究内容(分野)にあった出版社を選ぶことが必要だと思います。
上記で解決しなかった場合は下記よりお問い合わせください。
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